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避難所環境の改善へ向けて

2025.02.17
  • 防災コラム

1995年の阪神・淡路大震災以降30年間、大規模自然災害が繰り返し発生しました。その度被災経験
を教訓として、避難所運営が見直されてきました。

海外の多くの避難所では、「スフィア基準(スフィアスタンダード)」と呼ばれる国際基準を
参考にしています。災害や紛争の被災者が避難所でも尊厳や安全が守られる為に、人道支援の
基本原則や支援活動の最低基準が定められています。

例えば衛生面においては、避難所の人数に対するトイレの数や、年齢、性別、障がい者などへの考慮の
提言がなされています。また避難所の1人当たりの居住スペースを、最低3.5㎡確保することが基本指標
として記されています。

日本では2016年に内閣府が『避難所運営ガイドライン』において、参考にすべき国際基準として
「スフィア・ハンドブック」を取り上げました。
昨年発生した能登半島地震などを踏まえ、政府は更にトイレや入浴施設等、避難所の生活環境の
向上を目指しています。