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飲食店の火災予防

2025.12.07
  • 防災コラム

飲食店では毎年多くの火災が発生しています。特に忘年会や新年会などで利用者が増えるこの季節は、火災予防の意識が一層重要です。そこで、火災を防ぐために必ずチェックしておきたいポイントをまとめました。

1. 火気使用中は絶対にその場を離れない
飲食店の火災原因第1位が、コンロなどの燃焼器具を使ったまま放置することです。「少しの間だから大丈夫」と油断せず、火気使用中はその場を離れないようにしましょう。どうしても離れる場合は、必ず誰かが見守りましょう。

2. 消火器は定期点検を忘れずに
2019年10月から、火を扱うすべての飲食店に消火器の設置が義務化されています。しかし、古い消火器を放置すると容器の腐食などで事故につながる恐れがあります。定期的な点検・交換を行い、新しく働くスタッフにも設置場所や使用方法を共有しましょう。

3. 排気ダクトやフード、グリスフィルターの清掃を習慣に
排気ダクト内部は油脂が固着しやすく、火災の原因となります。内部の清掃が難しければ専門業者に依頼し、日常的には排気フードやダクトの入口をこまめに掃除しましょう。油汚れをためないことが安全につながります。また、フード・ダクト用の簡易自動消火装置の定期点検もお忘れなく。

4. タバコの始末は水で安全に
吸い殻をごみ箱や灰皿にため込むのは危険です。捨てる際には必ず水をかけ、完全に消火してから処分しましょう。

5. 建物周囲も整理整頓を
店内だけでなく、建物の周囲にも注意が必要です。放火を防ぐためにも、周囲を整理整頓し、不要なものを置かないようにしましょう。

火災は一度発生すると大きな被害につながります。日常のちょっとした油断が事故を招くこともあります。ぜひこの機会に、店舗の安全対策を見直していただければ幸いです。