新着情報 News & Updates

女性消防団員の活躍

2025.11.07
  • 防災コラム
  • 防災イベント

近年、自然災害の頻発と被害の甚大化が進む中、消防団は地域防災の要として、ますます重要な存在となっています。しかし、全国的に団員数は減少傾向にあり、高齢化も深刻な課題です。

こうした状況の中で、注目されているのが女性消防団員の活躍です。女性団員は年々増加しており、2024年4月1日現在、全国で約29,000人が活動中。女性団員を採用している消防団の割合は78.3%に達しています。女性ならではの柔らかな視点を活かし、住宅用火災警報器の普及促進や、一人暮らしの高齢者宅への防火訪問、防災教育や応急手当の指導など、地域に寄り添った活動が展開されています。さらに、消火活動や後方支援、操法訓練など、活躍の場が広がっています。

10月28日(火)、横浜赤レンガ倉庫イベント広場にて「第26回全国女性消防操法大会」が開催されました。この大会は昭和60年に第1回が始まり、2年ごとに開催されている伝統ある大会です。今年は全国44都道府県から代表44隊が出場し、日頃の訓練で培った技術を競い合いました。
競技では、軽可搬ポンプからホースを接続・展張し、放水して標的の火点を倒すまでの所要時間を競います。さらに、消防用機械器具の取り扱いや操作の基本動作も評価対象となり、迅速・確実・安全な行動が求められます。緊張感漂う中、5名の息の合った動きは、力強く、そして美しく、観客の声援にも熱がこもりました。